”石のスープの話”
ある旅人がとある村に辿り着きました。
お腹がペコペコだったので、食べ物を分けてもらおうと民家を訪ねましたが、どこからも自分たちも貧しいからと断られてしまいました。
そこで、旅人は「美味しいスープが作れる石を持っているので、鍋と水だけ貸して貰えないか」と頼みました。
鍋と水だけなら・・・と貸してくれた人の目の前で旅人は火を起こし、石を煮始めました。
しばらくして味見をした旅人は「ああ、美味しい!これはにんじんの先っぽや玉ねぎがひとかけれあればもっと美味しくなるんだけどなぁ!」と言いました。
すると家から見ていた村人たちが「にんじんならある」「玉ねぎなら」「イモなら少し」と各家庭の食材を少しづつ持ってきてくれました。
石のスープは本当に美味しいスープになって、村人みんなで分けて食べました。
この話にあるように、一人が持っているものが少しでも、みんなが持っているものを持ち寄ると、みんなで幸せを分かち合うことができます。